ニューヨークオフィスでの業務
ロースクール留学とニューヨーク州弁護士試験を終えた後、2023年9月にMori Hamadaのニューヨークオフィスにて、オフィスの開設と同時に働きはじめました。ニューヨークオフィスでは、日系クライアントの対米投資案件や米国におけるジェネラルコーポレート案件、米系クライアントの対日投資案件などを担当しました。また、オフィスの開設のタイミングであったことから、オフィス開設の挨拶や米国の法律事務所とのリレーションの維持・強化を目的としたミーティングにも参加しました。
米国における法律が問題になる案件を担当した際には、米国特有の法律の複雑さを実感しました。例えば、米国では州ごとに法律や弁護士資格が異なるため、準拠法を検討した後、関連する州法の弁護士からもアドバイスを受ける必要がありました。また、紛争に発展する可能性がある場合には、秘匿特権(Privilege)に留意しつつコミュニケーションを取ることが求められました。これらは米国のロースクールで学んだ基本的な事項ですが、その知識を実際の案件で活用することができたことは有意義でした。
米系クライアントの対日投資案件では、米国と日本の法制度の違いを踏まえて質問に回答することにより、留学で得た知識を実務に活かすことができていることを実感できました。また、クライアントから迅速な確認を求められた際には、即座にオンライン会議を設定して回答するなど、ニューヨークにいるからこそ可能な時差のない対応ができたことも印象に残っています。
米国の法律事務所とのミーティングでは、大手事務所の規模や豪華なオフィスを目の当たりにし、米国のリーガルマーケットの規模の大きさを実感しました。また、多様なバックグラウンドを持つ米国の弁護士との会話は、巨大な米国のリーガルマーケットの中で日本人弁護士としてどのように価値を発揮することができるかを考える貴重な機会となりました。




